自律と信頼を軸にした次世代型人事制度
モアコンサルティンググループが提案するオートノミーデザイン人事制度(自律型人材育成人事制度)は、社員が自ら考え、行動し、学び続ける文化を育むことを目的としています。
私たちは、人事制度を「評価のための仕組み」ではなく、「人と組織の成長を支えるインフラ」として設計します。本制度は、信頼と自律を軸に、社員一人ひとりが自らの成長をデザインする文化づくりを支援します。
変化の時代に求められる人事制度の進化
従来の成果主義は、目に見える成果や数値、アウトプットなど、結果の管理を中心に設計されてきました。しかし、破壊的変化が常態化する現代においては、新しい価値を生み出す学習・挑戦・協働といったプロセスそのものが新しい価値を生み出す原動力となっています。
いま求められているのは、「結果を測る制度」ではなく、「成長を支える制度」への転換です。
先進企業では、現場の自律的改善や越境的コラボレーションが成長の主役となり、 高い自律性(オートノミー)で価値を創る「自律型人材」の育成が競争力の中核になっています。 そこで私たちは、育成視点で制度を再設計するオートノミーデザイン人事制度を提案します。
自律型人材を育てる人事制度の重要性
オートノミーデザイン人事制度は、個人の主体性を尊重するだけでなく、組織全体に学習と挑戦の循環を生み出します。 その結果、意欲・俊敏性・創造性・一体感が同時に高まります。
モチベーションの向上(内発的動機づけ)
自ら設定した成長目標と結びついた仕事は、意義と手応えをもたらし、挑戦を持続させます。
イノベーションの促進(越境・共創)
自由度と信頼が担保された環境では、仮説検証や小さな実験のサイクルが生まれ、新しい価値提案が次々に生まれます。
迅速な意思決定(自律分散)
自律性が高い社員は、現場判断で素早く動けるため、意思決定と実行のリードタイムが短縮します。
責任感の醸成(プロ意識)
役割期待と成果基準が明確なほど、当事者意識が高まり、品質へのこだわりが文化として定着します。
オートノミー(自律性)をデザインするという発想
オートノミーデザイン人事制度は、社員の自律性を組織文化の中に設計的に組み込みます。
人事制度を「自ら考え行動する力」を中心に再構築し、制度そのものが人材を育てる装置として機能するように設計します。
本制度は、社員のやりがい・探究心を刺激し、自ら学び価値を創る人材を育てます。
制度の各仕組みは「成長の循環(学ぶ→挑戦→成果→振り返り→学ぶ)」として連動し、学びと挑戦が自然に循環する組織文化を形成します。
制度構築のポイント(実装ガイド)
- 目標と評価基準の明確化:SMARTに加え、学習目標/挑戦目標を併記し、成長プロセスを評価対象に含める。
- 心理的安全性:失敗から学ぶ前提を明文化し、小さな実験を讃える文化を設計。
- キャリアオーナーシップ:本人主語のキャリア計画とスキル開発計画を制度で支援。
- 高頻度フィードバック:四半期OKR/月次1on1/スプリント振り返りを連動。
- データに基づく運用:成長指標(挑戦回数・知識共有・越境協働 等)を可視化。
プロフェッショナル・プレーヤーの自律性を重視
- 成長目標(学習目標+挑戦目標)の自律的設定と自己管理
- 時間ではなく、成果の質・学習の深さ・チームへの貢献で評価
- 自発的な課題発掘とコラボレーション(越境・社外連携含む)
- 異質性を尊重し、専門を掛け合わせて価値を共創
- 社内フリーランス/チーム主義など新しい働き方への挑戦
マネジメントは「評価者」から「育成者」へ
- 1on1/成長対話の制度化(観察→フィードバック→次の挑戦)
- 先見的な情報・ネットワーク・実行資源の提供(障害除去と機会創出)
- 異分野・異文化への見識と構想力を育む学習支援
- 個性・スキル・可能性の発掘と最適配置(強みの活用最大化)
クライアント事例
あるIT企業では、成長目標の自律設定と月次1on1を制度化。プロジェクト単位のチームOKRと個人の学習目標を接続し、 振り返りの質を評価に反映しました。さらに、キャリア面談を四半期ごとに実施し、越境コラボの実験を積み重ねています。
結果として、「評価されるために動く」から「自分の成長を描き実現するために動く」へと意識が転換。 新規提案数・検証スピードが向上し、意思決定のリードタイムが短縮、離職率も改善しました。
導入後に起きる組織変革
- 指示待ちから自走・共創へ(挑戦が日常化)
- “査定のための評価”から“成長のための対話”へ(上司の役割転換)
- 個の強み×チーム価値のデュアル最適化(配置・権限・情報の再設計)
モアコンサルティンググループの考え方
私たちは、制度で人を縛るのではなく、成長を解き放つことを目指します。 オートノミーデザイン人事制度は、社員のキャリアオーナーシップを尊重し、
企業が持続的に進化するための「成長インフラ」として機能します。
破壊的変化の時代でも、信頼と自律を基盤に、強くしなやかな組織をデザインします。
人事制度の設計全般について詳しく知りたい方は、人事制度コンサルティングの総合案内ページをご覧ください。
また、人事制度と一体不可分の関係にある人事評価制度について詳しく知りたい方は、人事評価制度コンサルティングの総合案内ページをご覧ください。