フルサポート型と伴走型の2つの形態
「フルサポート型」は、当社が主体となり、経営者等へのヒアリング、現状分析、資料作成から具体的な人事制度案の設計に至るまで、専門家の視点を余すところなく注ぎ込むサービスです。
一方で「伴走型」は、貴社が主体となって人事制度の設計を進める中で、当社のコンサルタントがアドバイザーとして継続的に支援するスタイルです。設計の各段階で専門的な助言を提供し、必要に応じて方向性や施策の見直しを行うことで、貴社自らが最適な制度を構築できる力を育みます。
両サービスとも、貴社のビジョンを的確に捉え、最適な人材活用を実現するための強力なパートナーとなります。
フルサポート型には2つのタイプ
フルサポート型には2種類のサービスがあります。人事制度のオリジナリティ(独自性)を重視する会社向けの「オーダーメイドタイプ」とスピード感を重視する会社向けの「カスタムメイドタイプ」です。
オーダーメイドタイプは、人事制度設計コンサルティングの最もポピュラーなタイプで、オーダーメイドで会社オリジナル(独自)の人事制度を設計するサービスです。会社のアイデンティティや人事制度におけるオリジナリティ、ユニークさ、差別化を重視する会社向けのサービスです。
一方、カスタムメイドタイプには、業種別の制度設計の知見と、制度の標準構成を体系化することにより、次世代型人事制度の中核となる成長主義人事制度のスピード導入を可能にした「成長主義スピード導入プラン」や、創業期・成長期のベンチャー企業等の小規模組織向けにシンプルで信頼性の高い人事制度を短期間、リーズナブルな料金で導入する「4-week人事制度設計」があります。
オーダーメイドタイプの詳細
- 目的
オーダーメイドタイプの人事制度設計は、企業独自の文化やビジョンを最大限に反映するために、ゼロから制度を構築するアプローチです。目的は、自社らしい人材活用の仕組みをつくり上げることで、社員一人ひとりが組織の方向性を理解しながら主体的に成長し、最終的には企業の持続的な競争力を高めることにあります。
人事制度と一口に言っても、評価や報酬はもちろん、キャリア形成支援や育成施策、モチベーション向上策など、幅広い要素をカバーする必要があります。そこに企業独自の価値観や経営理念を落とし込むことで、単なる「制度づくり」ではなく、企業の未来戦略を支える重要なフレームワークへと昇華させるのがオーダーメイドタイプの狙いです。
- メリット
オーダーメイドタイプのメリットは、何よりも「柔軟性の高さ」と「企業オリジナルの付加価値」を得られる点にあります。既製のテンプレートを適用すると、どうしても自社の実情と合わない部分が生じる可能性がありますが、オーダーメイドであればその心配は大きく軽減されます。
また、制度づくりにおけるステークホルダー(経営陣や人事担当者、現場リーダーなど)全員が納得感を持ってプロジェクトに参加できるため、導入後も制度が形骸化せず、社員のモチベーションを強く支える仕組みとして定着しやすいのも大きな特徴です。
- 進め方
まずはフェース1:アウトライン設計のヒアリング等により企業の現状や課題、社内外の環境を深く把握した上で、企業の未来像を実現するために必要な人事制度のイメージを明確化し、人事制度のアウトラインを設計しますます。そして、アウトラインについてのコンセンサスをとってから、フェーズ2:詳細設計においてグレードや評価制度、賃金制度などの詳細な制度を設計します。
必要に応じて、運用時のシミュレーションや試験運用も行います。最後に社内説明会や研修を通じ、全社員への浸透を図りますが、導入後も定期的にフィードバックを取り入れ、柔軟にアップデートしていくことが重要です。
- 期間・費用感
期間・費用感としては、ヒアリングや制度設計の範囲によって異なりますが、一般的に5~9か月程度のプロジェクトとなるケースが多くなっています 。費用面は企業の規模やコンサルティング範囲に応じて変動しますが、数百万円からとなります。
ただしオーダーメイドタイプの人事制度設計は、丁寧に設計・運用する分だけ導入後の企業への浸透度や長期的な組織パフォーマンスの向上が見込めるため、コストに見合うリターンを期待しやすいと言えます。組織の未来を確実に形づくりたいと考える企業には、最も適した方法です。

人事制度の設計全般について詳しく知りたい方は、人事制度コンサルティングの総合案内ページをご覧ください。
また、人事制度と一体不可分の関係にある人事評価制度について詳しく知りたい方は、人事評価制度コンサルティングの総合案内ページをご覧ください。