業務タイプ別人事評価
業務タイプ別人事評価は、アルゴリズム系、クリエイティブ系、マネジメント系の3つの業務タイプ別に組み立てる人事評価です。
3つの業務タイプ別に人事評価を構築
行動評価等の定性評価の課題を解消
従来の行動評価等の定性評価は、担当業務毎に設問を設定していました。これは、より現場の実態に近いリアルな評価を行うためには、担当業務に即した設問設定を行うことが有効だという考えに基づいています。確かに、担当業務毎に設問設定を行うことにより、臨場感の高い設問設定が可能となりますので、被評価者の納得性の高い評価が可能だと考えられます。
一方で、業務毎に評価の設問設定を行うには、下記に例示したような課題もありました。
- 業務をどのレベルまで落とし込むのが妥当なのかの判断が難しい(もしくは切りがない)
- 業務の種類が増えれば増えるほど、業務間の設問のレベルを合わせるのが難しい
- 業務の種類が増えると、それに比例して設問設定の時間と労力が必要になる
こうした実情を踏まえて、従来の評価のように、個々の業務そのものに着目するのではなく、業務特性に着目して、業務を3つのタイプに分類し、タイプ毎にその特性に則した評価を組み立てる新しい視点のシンプルな人事評価を提案いたします。「業務タイプ別人事評価」は、業務をその主たる特性に応じてシンプルにアルゴリズム系、クリエイティブ系、マネジメント系の3つのタイプに分類し、それぞれのタイプ別に評価を組み立てるものです。
業務タイプ別人事評価を採用することにより、特に多職種の職場の人事評価構築のストレスの削減と人事評価のシンプル化を図ることが可能です。同時に、上述の業務毎に行動評価等の設問設定を行う場合に生じる課題の多くも解消することができます。そして、人事評価の精度と時短のアウフヘーベンを実現することが可能となります。
また、行動評価等の定性評価と同様に、3つのタイプ別に職務特性を踏まえた業績評価を構築することも可能です。
業務タイプ別人事評価の概要は下記のとおりです。
アルゴリズム系業務
- 業務特性
- 作業手順やマニュアルを基に、より早く正確かつ効率的に業務を遂行する工夫をすることにより、生産性や信頼性の向上を図る。
- 評価の着眼点例
- ルール遵守、正確性、業務改善、コスト削減、チームワーク
- 業績評価指標例
- 期中の業務の量と質、目標達成度
クリエイティブ系業務
- 業務特性
- 創意工夫と試行錯誤を重ね、新たな顧客の開拓や新サービス・製品の開発、付加価値の創出、イノベーションにより、企業の売上や利益、顧客満足度、ブランド力、企業価値の向上に貢献する。
- 評価の着眼点例
- 課題発掘・解決力、構想実現力、関係構築力、プレゼンテーション力
- 業績評価指標例
- 目標達成度、具体的な成果
マネジメント系業務
- 業務特性
- 人材の育成・指導・管理、部門・チームの目標達成を牽引し、組織の活性化を図り企業成長を実現する。
- 評価の着眼点例
- 戦略策定、人材育成、理念浸透、経営資源活用、チームリーダーシップ、計数管理
- 業績評価指標例
- 部門・チームの目標達成度、具体的な成果