ポテンシャル人事評価

ポテンシャル人事評価は、過去に何を成し遂げたか、どうであったかを問うのではなく、被評価者の将来性を問う、精度と時短をバランス良く両立したミニマルサイズの人事評価です。

将来性や潜在能力を評価

人事評価には精度と時短のバランスが重要

従来の評価制度においては、評価の観点や構成を工夫したり、設問数を調整したり、難易度を設定したり、評価基準を細分化、多面的に評価したりするなどして、評価の精度を担保する努力をしてきました。そして、こうした評価制度に加えて、評価者に十分な研修を行うことにより信頼性の高い評価が可能だと考えられてきました。

一方で、人事評価の約6割は評価者自身のものの見方や考え方を反映しており、実際の業績の差異が反映されていたのは約2割に過ぎなかったという調査結果もあります。こうした調査結果を受けて、評価の精度を上げるために時間をかけて設問設定の方法を検討したり、設問を調整したり、実際の評価や評価者の訓練に多くの時間を費やしたりしていることが、生産的ではないとする見方もあります。

こうした背景から、当社でも、会社の価値観を体現した行動を軸に評価の設問を絞ることにより、価値観の浸透を目的化した行動評価を導入したり、会社の示したガイドラインを基に社員が業績貢献を考えて自主的に設定した目標に対して何を成し遂げたかを自主申告する仕組みを導入したりするなど、評価の精度と時短を同時に実現する方法を追求してきました。

ポテンシャル人事評価とは

評価の精度と時短をバランス良く両立し、社員一人ひとりの潜在能力を引き出し、企業の成長を促進する人事評価が「ポテンシャル人事評価」です。

「ポテンシャル人事評価」は、従来の実績ベースの評価方法とは異なり、社員の将来の成長可能性や能力開発の可能性に焦点を当てた直感的な評価が可能なミニマルサイズの人事評価になります。具体的には、以下の要素に焦点を絞った当社オリジナルの「スキル評価」と影響力( 組織やプロジェクトに与えたポジティブな影響)を含むポテンシャルに焦点を当てたミニマルな「業績評価」で構成します。

学習意欲と柔軟性
新しい知識やスキルを積極的に習得しようとする意欲と変化する環境や状況に適応する能力
リーダーシップ
チームを率いる能力や影響力を持って他者を動機づける能力
課題解決力
複雑な課題を分析し、創造的かつ効果的な解決策を見つける能力
コミュニケーション力
効果的な意思疎通や対人関係の構築能力

上記の要素を評価する「スキル評価」とシンプルな「業績評価」により、企業は将来にわたって貢献し得る人材を見つけ出し、その成長をサポートすることが可能になります。

ポテンシャル評価の導入メリット

企業の継続的な成長の促進

将来に向けたリーダー候補を早期に発掘し、育成することで、企業の継続的な成長を促進します。

エンゲージメントの向上

成長力が評価されていると感じる社員は、より高いモチベーションを持って業務に取り組むようになります。

イノベーションの促進

学習意欲や柔軟性、課題解決力を評価することで、革新的なアイデアが生まれやすい環境を作り出します。

ストレスの軽減

ミニマルサイズの人事評価とすることにより、運用・管理のストレスを軽減します。

ポテンシャル人事評価は従来型の被評価者の過去の業績等ではなく、将来性等のポテンシャルを問う人事評価です