第2回:不況下のサバイバル術(2)

前回述べた1つも比較優位を持たない場合のサバイバル方法は次の2つでした。

  • 頑張って、あがいて、動き続ける。
  • 我慢して、眠らず、寝て待つ。

どちらを選択、実行するにせよ、目的はサバイバルです。競争に勝つことではなく、「生き残ること」がゴールです。そのための準備と覚悟です。

準備とは、サバイバルの可能性たる3つの比較優位条件「会社の知力、体力、気力」を満たしていないなりに、

「いつもと違う視点で分析」した後に「いつもはしない比較検討」をして「いつもと違う計画」を立ててみるということです。「いつもと違うメンバーと考える」というのも大いに有りです。

「今さら自社の問題点や弱点ばかりあぶり出したところで、どうなるって言うんだ!」などと思ってしまったあなた、「いつもと違う、いつもはやらない」ことをやってみましたか?

「あれ、うちの会社って意外と・・・。」と思ったあなた、その調子でもっと色々なことを考えて、深掘りしてみて下さい。

その結果、様々な事項が出てきたと思います。それらの事項から、どちらの方法でサバイバルするのかを考えます。

そして、決めたら、決めたことについて覚悟します。覚悟とは、明確な目的や手段、シナリオや未来像、やっていないことをやるための心構え、全体計画、行動指針等を示したうえで、それらを皆と共有するということです。

この機会に、いつもの感覚やいつもの思考、いつもそこにあるリスクから離れてみませんか?