第7回:Happy人事制度でgo!(1)
人事コンサルティングや経営コンサルティングにもファッションと同じように流行があります。それは時代の空気や経済の状況等を反映しつつ、その時々の新しい理論や過去のデータから学んだこと、新しい経営システム、欧米の動向などに私達もクライアントも影響を受けるからです。
でも、それよりも、実は感覚的な点でちょっと面白いなあと思っているのは、人事制度設計や経営システムの構築、課題解決に最新理論よりも経営者のこだわりやその会社の幸せ感、社員個人の会社生活感による影響が最終的に大きいということです。そこを上手くコントロールして良い方へ転がるように色々な工夫をするのが私達なのですが、今は極力インパクトよりも長く使える、またアレンジしやすいように提案又は設計・構築しています。
人事コンサルティング等を通じて、特に最近強く感じることがあります。
- 厳しいのはたまにでいいみたいです。全体的に緩くなりました。
- 足を引っ張る人や出すぎた杭を叩く人が少なくなりました。
- やっぱり日本人はリスクをとらない。でもリスクを探すのは大好きです。
- 勝負するのは嫌い。でも勝負予測と分析は大好きで結構正確です。
- 皆で一緒に自己責任を果たすという個人集団が会社です。
- 安心、安全、安定が大好き。でも時々チャレンジ。チャレンジは非日常的な事件です。
- まじめ。みんな頑張ってます。
いつまでたっても、こんな感じなので、無理して壊れるよりも「自分たち」なりのもので上手くやった方がいいような気がしています。それに、今まで無理して何かいいことありましたか?この際、少し視点を変えてみてはいかがでしょうか。新しいkey wordを探してみるとか?
例えば、smileとかhappyとか、楽しくて幸せな感じを表現しまくってみれば、自然にいい方向へ行くと思います。本当に行きます。実証済みです。「ほめて育てる」ことと同じです。やわくはなるけれど伸びます。折れそうになったら皆で支えればいいのです。resetしてrebornすればいいのです。too muchもダメです。例えば皆が伸びる人事制度のコンセプトを感覚的に表現すると、
「いつものメニューに、たまに美味しいご馳走をちょっとだけ。皆で仲良く分けあって気分良くいただきます」
の精神が重要だったりします。これって会社の経営にどう活かせばいいのでしょうか。